[アクションスポーツ] 「ランク外」だった大会デビュー、アイドルスケーターの背中を押したのは仲間…清司麗菜の#skatelife

 NGT48の 清司麗菜(せいじれいな) さんはスケートボードに熱中するアイドル。県内外のパークで滑りまくり、自身のトリックを動画で配信もしています。そんな彼女が2023年9月、大会に出場することを決めました。「確実に負ける」――。負けず嫌いの彼女があえてその挑戦をすることになった理由とは。「清司麗菜#SkateLife~continuity180~」の第5回です。 堀米雄斗がSLS優勝、地元・江東区開催の世界最高峰ツアーで「9クラブ」連発 ◆初めての大会に臨む。今までの練習の成果を試す絶好の機会だ(Flora提供) 9月、初めてスケボーの大会に出た。招待されたわけでもないし、そこで優勝できると思っているわけでもなかった。むしろ、確実に負けるだろうとすら思っていた。アイドルとしての仕事なら「負け」がわかっている勝負なんてできない。だけど、どうしてもスケーターとして一歩踏み出したかったのだ。今回はスケーターとしての私と友達についての話を聞いてほしい。 ◇ 7~8月は本当に忙しかった。NGT48の同期、中井りかちゃんの卒業コンサートとNGT48単独コンサートを控えていて、本番の次の日には世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」に出演するメンバーにも選んでいただいたからだ。TIFで中井りかちゃんと。彼女と過ごした最後の1か月は宝物だ(Flora提供) レッスンに次ぐレッスン、リハーサルに次ぐリハーサル。(いつものことだが)絶対にけがをするわけにもいかないし、アイドルとしての活動時間は絶対に削らない。こういう時期には、いくらスケボーが好きだといっても、どうしてもボードに乗る時間は減る。 年中無休でアイドルとして生きている、という自覚はちゃんとある。にしても、プライベートは存在する。この連載を含め、スケボー関連の仕事がちらほら増えたとはいえ、スケーターとして名乗れるのは、あくまで趣味のレベルを超えてはいない。いまから1年半ほど前、スケボーに挑戦したときに「プロライセンスを目指す」と言って今でもずっと練習をしているが、本格的に打ち込むにつれて簡単でないということはわかってきた今日この頃だ。 スケボーを始めて約1年半、数えてみると結構な数のスケートパークに足を運んできた。県内だけでも10か所。プロラ

A person who loves writing, loves novels, and loves life.Seeking objective truth, hoping for world peace, and wishing for a world without wars.
[アクションスポーツ] 「ランク外」だった大会デビュー、アイドルスケーターの背中を押したのは仲間…清司麗菜の#skatelife

 NGT48の 清司麗菜(せいじれいな) さんはスケートボードに熱中するアイドル。県内外のパークで滑りまくり、自身のトリックを動画で配信もしています。そんな彼女が2023年9月、大会に出場することを決めました。「確実に負ける」――。負けず嫌いの彼女があえてその挑戦をすることになった理由とは。「清司麗菜#SkateLife~continuity180~」の第5回です。

堀米雄斗がSLS優勝、地元・江東区開催の世界最高峰ツアーで「9クラブ」連発

初めての大会に臨む。今までの練習の成果を試す絶好の機会だ(Flora提供)
初めての大会に臨む。今までの練習の成果を試す絶好の機会だ(Flora提供)

 9月、初めてスケボーの大会に出た。招待されたわけでもないし、そこで優勝できると思っているわけでもなかった。むしろ、確実に負けるだろうとすら思っていた。アイドルとしての仕事なら「負け」がわかっている勝負なんてできない。だけど、どうしてもスケーターとして一歩踏み出したかったのだ。今回はスケーターとしての私と友達についての話を聞いてほしい。

 7~8月は本当に忙しかった。NGT48の同期、中井りかちゃんの卒業コンサートとNGT48単独コンサートを控えていて、本番の次の日には世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」に出演するメンバーにも選んでいただいたからだ。

TIFで中井りかちゃんと。彼女と過ごした最後の1か月は宝物だ(Flora提供)
TIFで中井りかちゃんと。彼女と過ごした最後の1か月は宝物だ(Flora提供)

 レッスンに次ぐレッスン、リハーサルに次ぐリハーサル。(いつものことだが)絶対にけがをするわけにもいかないし、アイドルとしての活動時間は絶対に削らない。こういう時期には、いくらスケボーが好きだといっても、どうしてもボードに乗る時間は減る。

 年中無休でアイドルとして生きている、という自覚はちゃんとある。にしても、プライベートは存在する。この連載を含め、スケボー関連の仕事がちらほら増えたとはいえ、スケーターとして名乗れるのは、あくまで趣味のレベルを超えてはいない。いまから1年半ほど前、スケボーに挑戦したときに「プロライセンスを目指す」と言って今でもずっと練習をしているが、本格的に打ち込むにつれて簡単でないということはわかってきた今日この頃だ。

 スケボーを始めて約1年半、数えてみると結構な数のスケートパークに足を運んできた。県内だけでも10か所。プロライセンスも、スケーターとしての仕事もまだまだだが、大切な友達がたくさんできた。

ファンとばったり「マジ攻めてた」

 新潟県三条市の「ミズベリング三条スケートボードパーク」での「出会い」は忘れられない。今年の6月、スケボー仲間を誘って新潟市から三条市にあるこのパークに行った。そこには地元のスケーターたちが集まっていた。

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