コロナ予備費「説明を」 財務相、省庁に情報開示求める

記者会見する鈴木財務相(19日、東京都千代田区)鈴木俊一財務相は19日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症への対応などで使った予備費の執行状況について「事業を所管する各省庁で情報提供の充実に向け取りくんでもらうことが重要だ」と述べた。政府は原則、事業ごとの予備費の執行額を明らかにしてこなかった。会計検査院は15日、2020〜21年度でコロナ予備費が実際どの事業にいくら使われたか調べた結果を公表した。当初予算や補正予算で計上された事業に予備費から財源が追加されると予備費に絞った執行額を判別できないとして、これまで開示してこなかった。検査の結果、各省庁では担当部局が帳簿を作成して事務的に管理しており、予備費をいくら使ったかの特定が可能だった。検査院はこの経緯をふまえ、事業ごとの予備費の執行状況を公表するよう求めていた。検査院は、緊急性を理由に予備費を使うと決めたにもかかわらず、20〜21年度で18事業が全額を翌年度に繰り越していたことも報告した。総額で約3.7兆円にのぼった。財務相は「恩恵がいち早く国民に行きわたるよう速やかな執行が求められるが、執行手続きに時間を要したことなどで想定より事業の開始が遅れた」と説明した。「経緯について説明責任を果たすことが重要だ」と語った。【関連記事】・コロナ予備費の3割で全額繰り越し 会計検査院報告・流用・融通…予備費のずさん 驚き呼ぶ検査院報告

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コロナ予備費「説明を」 財務相、省庁に情報開示求める

鈴木俊一財務相は19日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症への対応などで使った予備費の執行状況について「事業を所管する各省庁で情報提供の充実に向け取りくんでもらうことが重要だ」と述べた。政府は原則、事業ごとの予備費の執行額を明らかにしてこなかった。

会計検査院は15日、2020〜21年度でコロナ予備費が実際どの事業にいくら使われたか調べた結果を公表した。当初予算や補正予算で計上された事業に予備費から財源が追加されると予備費に絞った執行額を判別できないとして、これまで開示してこなかった。

検査の結果、各省庁では担当部局が帳簿を作成して事務的に管理しており、予備費をいくら使ったかの特定が可能だった。検査院はこの経緯をふまえ、事業ごとの予備費の執行状況を公表するよう求めていた。

検査院は、緊急性を理由に予備費を使うと決めたにもかかわらず、20〜21年度で18事業が全額を翌年度に繰り越していたことも報告した。総額で約3.7兆円にのぼった。

財務相は「恩恵がいち早く国民に行きわたるよう速やかな執行が求められるが、執行手続きに時間を要したことなどで想定より事業の開始が遅れた」と説明した。「経緯について説明責任を果たすことが重要だ」と語った。

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