バイデン氏、中央アジア首脳と初会合、ロシア包囲狙う
19日、バイデン氏は中央アジア5カ国首脳と経済協力を深めると確認した（ニューヨーク）=AP【ニューヨーク=中村亮】バイデン米大統領は19日、ニューヨークで中央アジア5カ国と初めての首脳会合を開いた。鉱物資源の開発に向けた対話を提案し、投資拡大も目指すとした。旧ソ連圏と連携を深め、ロシア包囲網の拡大を探る。会談にはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの首脳が参加した。米国と5カ国の枠組みは「C5＋1」と呼ばれる。バイデン氏は会談で「主権や独立、領土の一体性に対する共通の約束に根ざした緊密な協力を進めていく」と断言した。「（米国と）5カ国が結束するほど世界は安全になると本当に確信している」と言及した。米ホワイトハウスの声明によると、米国は鉱物資源の開発を話し合う対話の立ち上げを提案した。米国際開発局（USAID）が10月に経済開発をテーマとした会合を主催する。対テロで協力を継続すると申し合わせた。米国は中央アジアと経済を軸に協力を深め、ウクライナ侵攻を続けるロシアに圧力を強める。旧ソ連に属した中央アジア5カ国はロシアの「裏庭」とも言われ、経済的なつながりが強い。中国の攻勢に対処する思惑もある。中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席は2022年9月、新型コロナウイルス感染拡大後に初めての外遊先にカザフスタンを選んだ。同国を広域経済圏構想「一帯一路」の要衝と位置づける。
【ニューヨーク=中村亮】バイデン米大統領は19日、ニューヨークで中央アジア5カ国と初めての首脳会合を開いた。鉱物資源の開発に向けた対話を提案し、投資拡大も目指すとした。旧ソ連圏と連携を深め、ロシア包囲網の拡大を探る。
会談にはウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの首脳が参加した。米国と5カ国の枠組みは「C5＋1」と呼ばれる。
バイデン氏は会談で「主権や独立、領土の一体性に対する共通の約束に根ざした緊密な協力を進めていく」と断言した。「（米国と）5カ国が結束するほど世界は安全になると本当に確信している」と言及した。
米ホワイトハウスの声明によると、米国は鉱物資源の開発を話し合う対話の立ち上げを提案した。米国際開発局（USAID）が10月に経済開発をテーマとした会合を主催する。対テロで協力を継続すると申し合わせた。
米国は中央アジアと経済を軸に協力を深め、ウクライナ侵攻を続けるロシアに圧力を強める。旧ソ連に属した中央アジア5カ国はロシアの「裏庭」とも言われ、経済的なつながりが強い。
中国の攻勢に対処する思惑もある。中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席は2022年9月、新型コロナウイルス感染拡大後に初めての外遊先にカザフスタンを選んだ。同国を広域経済圏構想「一帯一路」の要衝と位置づける。
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