京アニ放火事件公判 被告「小説、最高のもの詰めた」

36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第7回公判が19日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。検察側から京アニの小説コンクールに落選した自作の長編小説について質問された被告は「一度きりにしようと決めていた。自分の書ける最高のものを詰め込んだ」と述べた。小説を書き始めた頃について、うまく執筆できない時は参考にしていた文庫本を壁に投げつけて「やめてやる」と思ったことがあったと明かした。コンビニや派遣の仕事がうまくいかず無職だったことを踏まえ「それなりのものが書ければ仕事の問題も解決する」と考えていたとも述べた。落選した際の気持ちを問われると、京アニに怒りを抱いたと説明した。小説執筆のきっかけとなった京アニ作品「涼宮ハルヒの憂鬱」に関しては「こんなすごいアニメがあるんだと痛感した」と語った。これまでの公判で被告は、小説コンクールでの落選が事件を起こす「かなり大きなきっかけ」になったと主張。事件直前に「実行するか否か考えた」が、京アニに自作の小説の盗用をやめさせるには「スタジオ一帯をつぶすことをしないと」と考え放火したと述べた。京アニ側は盗用を否定している。検察側は恨みを募らせ筋違いの復讐(ふくしゅう)を決意したと主張。弁護側は事件当時、精神障害の影響で心神喪失や耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求めている。〔共同〕【関連記事】・京アニ事件被告、放火前「良心の呵責も」「許せず」・京アニ公判 大宮で殺傷計画「パクりの結末伝えるため」・「最高のアニメ作れる」一転「盗まれた」京アニ放火公判・京アニ放火公判 被告、孤立深めた青年期「全部嫌に」

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京アニ放火事件公判 被告「小説、最高のもの詰めた」

36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第7回公判が19日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。

検察側から京アニの小説コンクールに落選した自作の長編小説について質問された被告は「一度きりにしようと決めていた。自分の書ける最高のものを詰め込んだ」と述べた。

小説を書き始めた頃について、うまく執筆できない時は参考にしていた文庫本を壁に投げつけて「やめてやる」と思ったことがあったと明かした。コンビニや派遣の仕事がうまくいかず無職だったことを踏まえ「それなりのものが書ければ仕事の問題も解決する」と考えていたとも述べた。

落選した際の気持ちを問われると、京アニに怒りを抱いたと説明した。小説執筆のきっかけとなった京アニ作品「涼宮ハルヒの憂鬱」に関しては「こんなすごいアニメがあるんだと痛感した」と語った。

これまでの公判で被告は、小説コンクールでの落選が事件を起こす「かなり大きなきっかけ」になったと主張。事件直前に「実行するか否か考えた」が、京アニに自作の小説の盗用をやめさせるには「スタジオ一帯をつぶすことをしないと」と考え放火したと述べた。

京アニ側は盗用を否定している。検察側は恨みを募らせ筋違いの復讐(ふくしゅう)を決意したと主張。弁護側は事件当時、精神障害の影響で心神喪失や耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求めている。〔共同〕

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