外為12時 円、上昇 142円台後半 実需の売りで伸び悩み

10日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=142円80~82銭と前週末17時時点と比べ42銭の円高・ドル安だった。6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回り、円買い・ドル売りが優勢だった。だが、中長期的には日米で金融政策の方向性が変わらないとの見方が根強いうえ、国内実需筋の円売り・ドル買い観測もあって東京市場では円が伸び悩む場面が目立った。7日発表された6月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数は市場予想に届かなかった。米民間調査会社のデータが市場予想から大きく上振れしていたのもあって、海外ヘッジファンドなど投機筋による円売り持ち高の解消が進み、円は朝方に142円14銭近辺まで上昇する場面があった。円の上値は重く、11時45分すぎには一時142円90銭近辺まで上げ幅を縮めた。米雇用統計では平均時給が伸び、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢は変わらない公算が大きく、当面は円安・ドル高が続きやすい」(国内銀行の為替ディーラー)との見方が多い。国内は10日が事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」とあって国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発だったとみられ、相場を下押しした。円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=156円53~55銭と、同77銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで上昇し、12時時点は1ユーロ=1.0960~61ドルと同0.0085ドルのユーロ高・ドル安だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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外為12時 円、上昇 142円台後半 実需の売りで伸び悩み

10日午前の東京外国為替市場で、円相場は上昇した。12時時点は1ドル=142円80~82銭と前週末17時時点と比べ42銭の円高・ドル安だった。6月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回り、円買い・ドル売りが優勢だった。だが、中長期的には日米で金融政策の方向性が変わらないとの見方が根強いうえ、国内実需筋の円売り・ドル買い観測もあって東京市場では円が伸び悩む場面が目立った。

7日発表された6月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数は市場予想に届かなかった。米民間調査会社のデータが市場予想から大きく上振れしていたのもあって、海外ヘッジファンドなど投機筋による円売り持ち高の解消が進み、円は朝方に142円14銭近辺まで上昇する場面があった。

円の上値は重く、11時45分すぎには一時142円90銭近辺まで上げ幅を縮めた。米雇用統計では平均時給が伸び、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め姿勢は変わらない公算が大きく、当面は円安・ドル高が続きやすい」(国内銀行の為替ディーラー)との見方が多い。国内は10日が事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」とあって国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発だったとみられ、相場を下押しした。

円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=156円53~55銭と、同77銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで上昇し、12時時点は1ユーロ=1.0960~61ドルと同0.0085ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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