[経済] 日産、ルノーと対等出資で最終契約…EV新会社に最大940億円

 日産自動車は26日、仏自動車大手ルノーとの資本関係対等化を巡る一連の交渉で、最終契約を結んだと発表した。日産とルノーの相互出資比率は対等となる。ルノーが分社化して設立する電気自動車(EV)の新会社「アンペア」に対し、日産は最大6億ユーロ(約940億円)を出資する。日産の本社が入る建物 ルノーは年度内にも、保有する日産株28・4%をフランスの金融機関の信託に移し、議決権は行使しない。ルノーが保有する日産株は15%に減り、日産が保有するルノー株の15%と対等になる。信託分は、ルノーが日産などに段階的に売却する。  EV新会社には日産も取締役を派遣する。EVや運転支援技術といった知的財産の取り扱いには一定の制限を設ける。日産とルノーは新会社の企業価値を80億~100億ユーロ(約1・3兆~1・6兆円)と見積もっており、日産の出資比率は10%を下回る水準になるとみられる。 今回の契約で、欧州のEVやソフトウェア開発での連携に加え、エンジン車の需要が根強いインドや中南米などの成長市場でも協力体制が確立することになる。 日産の内田誠社長は「ルノーと三菱自動車との協業は次のフェーズに進む。出資は、日産が欧州で進めている電動化の取り組みを補完、強化する」と述べた。ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者は「欧州のEVやソフトウェア競争のスターティンググリッドの先頭に立てる」とコメントした。

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[経済] 日産、ルノーと対等出資で最終契約…EV新会社に最大940億円

 日産自動車は26日、仏自動車大手ルノーとの資本関係対等化を巡る一連の交渉で、最終契約を結んだと発表した。日産とルノーの相互出資比率は対等となる。ルノーが分社化して設立する電気自動車(EV)の新会社「アンペア」に対し、日産は最大6億ユーロ(約940億円)を出資する。

日産の本社が入る建物
日産の本社が入る建物

 ルノーは年度内にも、保有する日産株28・4%をフランスの金融機関の信託に移し、議決権は行使しない。ルノーが保有する日産株は15%に減り、日産が保有するルノー株の15%と対等になる。信託分は、ルノーが日産などに段階的に売却する。

 EV新会社には日産も取締役を派遣する。EVや運転支援技術といった知的財産の取り扱いには一定の制限を設ける。日産とルノーは新会社の企業価値を80億~100億ユーロ(約1・3兆~1・6兆円)と見積もっており、日産の出資比率は10%を下回る水準になるとみられる。

 今回の契約で、欧州のEVやソフトウェア開発での連携に加え、エンジン車の需要が根強いインドや中南米などの成長市場でも協力体制が確立することになる。

 日産の内田誠社長は「ルノーと三菱自動車との協業は次のフェーズに進む。出資は、日産が欧州で進めている電動化の取り組みを補完、強化する」と述べた。ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者は「欧州のEVやソフトウェア競争のスターティンググリッドの先頭に立てる」とコメントした。

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