日経平均反落、472円安の3万1766円 2カ月ぶり安値

16日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比472円07銭(1.46%)安の3万1766円82銭ときょうの安値で終えた。6月8日(3万1641円)以来およそ2カ月ぶりの安値水準となる。中国景気の減速懸念や米金融セクターを取り巻く不透明感から前日の米株式市場で主要株価指数がそろって下落した。東京市場でも運用リスクを避ける動きが優勢で、幅広い銘柄に売りが出た。16日の取引で香港ハンセン指数などアジアの株価指数が総じて軟調だったことも投資家心理を冷やした。格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、米CNBCの番組で米銀大手を含む70行以上を格下げする可能性があると明らかにし、同日の米市場で銀行株が売られた。16日の東京市場でも三菱UFJなどの銀行株に売りが波及し、相場の重荷だった。中国国家統計局が16日発表した7月の主要70都市の新築住宅価格動向によると、前月比で価格が下落した都市が全体の7割にあたる49都市に増加した。このところ中国の経済指標が弱含んでおり、中国景気の先行きを警戒する動きが改めて強まった。アジア株式相場が軟調だったこともあって、中国関連株の一角には売りが優勢だった。チャート上で下値支持線として意識されていた75日移動平均(3万1830円、15日時点)近辺では押し目買いの動きがみられ、下げ渋る場面もあった。ただ、75日移動平均を割り込むと、先物主導で下落に拍車がかかり、大引けにかけて下げ幅を広げた。東証株価指数(TOPIX)は反落し、29.47ポイント(1.29%)安の2260.84で終えた。JPXプライム150指数も反落し、終値は12.36ポイント(1.20%)安の1014.47だった。東証プライムの売買代金は概算で3兆1410億円。売買高は13億3114万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1425と、全体の約8割を占めた。値上がりは360銘柄、変わらずは50銘柄だった。ファストリとソフトバンクグループ(SBG)、東エレクなど値がさ株が安い。TDKやファナック、安川電が売られた。三菱商や三井物も下落した。一方、アドテストが高い。アステラスやセコムが上げた。日清粉Gやニチレイが買われた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕【関連記事】・NYダウ反落、361ドル安 中国景気懸念や銀行株安が響く・日経平均3万2000円割れ 「釈迦三尊」にすく

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日経平均反落、472円安の3万1766円 2カ月ぶり安値

16日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比472円07銭(1.46%)安の3万1766円82銭ときょうの安値で終えた。6月8日(3万1641円)以来およそ2カ月ぶりの安値水準となる。中国景気の減速懸念や米金融セクターを取り巻く不透明感から前日の米株式市場で主要株価指数がそろって下落した。東京市場でも運用リスクを避ける動きが優勢で、幅広い銘柄に売りが出た。16日の取引で香港ハンセン指数などアジアの株価指数が総じて軟調だったことも投資家心理を冷やした。

格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、米CNBCの番組で米銀大手を含む70行以上を格下げする可能性があると明らかにし、同日の米市場で銀行株が売られた。16日の東京市場でも三菱UFJなどの銀行株に売りが波及し、相場の重荷だった。

中国国家統計局が16日発表した7月の主要70都市の新築住宅価格動向によると、前月比で価格が下落した都市が全体の7割にあたる49都市に増加した。このところ中国の経済指標が弱含んでおり、中国景気の先行きを警戒する動きが改めて強まった。アジア株式相場が軟調だったこともあって、中国関連株の一角には売りが優勢だった。

チャート上で下値支持線として意識されていた75日移動平均(3万1830円、15日時点)近辺では押し目買いの動きがみられ、下げ渋る場面もあった。ただ、75日移動平均を割り込むと、先物主導で下落に拍車がかかり、大引けにかけて下げ幅を広げた。

東証株価指数(TOPIX)は反落し、29.47ポイント(1.29%)安の2260.84で終えた。JPXプライム150指数も反落し、終値は12.36ポイント(1.20%)安の1014.47だった。

東証プライムの売買代金は概算で3兆1410億円。売買高は13億3114万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1425と、全体の約8割を占めた。値上がりは360銘柄、変わらずは50銘柄だった。

ファストリソフトバンクグループ(SBG)、東エレクなど値がさ株が安い。TDKファナック安川電が売られた。三菱商三井物も下落した。一方、アドテストが高い。アステラスセコムが上げた。日清粉Gニチレイが買われた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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