赤字の芸備線、国に存廃協議を要請 JR西日本が全国初
芸備線を走る列車JR西日本は3日、広島県と岡山県を走る芸備線の一部区間について存廃を含め今後のあり方を関係者が話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請したと発表した。10月1日に施行された改正地域公共交通活性化再生法に基づくもので、要請は全国で初めてとなる。対象の区間は備後庄原（広島県庄原市）―備中神代（岡山県新見市）。2019年度の輸送密度（1キロメートル当たりの1日の平均利用者数）は100人を下回る。再構築協議会は事業者または自治体の要請を受けて国土交通相が必要性を判断し、組織する。国交相から通知を受けると、正当な理由がない限り協議に応じなければならない。JR西は「関係する皆様と対話を進め、地域のまちづくりに合わせた、利用しやすい最適な交通体系を地域の皆様と共に実現できるよう誠実に取り組みたい」とコメントした。【関連記事】・ローカル線の存廃協議、政府が仲介へ 改正法施行・中国地方の鉄道21区間、22年度も密度「維持困難」 JR西・JR西日本の芸備線存廃論議、地域と認識にズレ 曲折の2年
JR西日本は3日、広島県と岡山県を走る芸備線の一部区間について存廃を含め今後のあり方を関係者が話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請したと発表した。10月1日に施行された改正地域公共交通活性化再生法に基づくもので、要請は全国で初めてとなる。
対象の区間は備後庄原（広島県庄原市）―備中神代（岡山県新見市）。2019年度の輸送密度（1キロメートル当たりの1日の平均利用者数）は100人を下回る。
再構築協議会は事業者または自治体の要請を受けて国土交通相が必要性を判断し、組織する。国交相から通知を受けると、正当な理由がない限り協議に応じなければならない。JR西は「関係する皆様と対話を進め、地域のまちづくりに合わせた、利用しやすい最適な交通体系を地域の皆様と共に実現できるよう誠実に取り組みたい」とコメントした。
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